2012年12月31日月曜日

ルーブル美術館


ルーブル美術館を一言で表現すると「巨大な美術品倉庫」です。全ても見るには最低数日はかかりそうな広さ、奥にしまうことなく所狭しと展示している美術品。ただ、格納されている美術品が、なんでも鑑定団に出したら桁が足りなくなりそうな高額なものばかりというだけじゃないかと。ここは、あまり絵画などの興味が無い人も一度は行ってみた方がいいと思います。日本で培われた美術館とはなんぞやという概念がガラガラと崩壊していきます。あまりに有名絵画の本物が沢山あり、最後の方には食傷気味になります。自分は、夕方閉館間際の時間にイタリア美術のエリアにいたのですが、モナリザの展示を見ても「ああ、モナリザね」ぐらいの状態になっていました。フラッシュさえ焚かなければカメラによる撮影も可能。実際に団体さんで三脚持ち込んで撮影会をやっている人たちもいました。中で絵を描いている人も子供もいました。

他にオルセー、オランジェリー美術館には行ってみましたが、ルーブルは別格ですね。印象派の絵画が好きならオルセーに行く価値がありますし、オランジェリーはモネの睡蓮の展示が変わっているので、それに興味があるなら行く価値があります。(地理的な場所は近いので、時間があるなら全部行けばいいのですが、、、。)フランスの人たちは顔写真入りのパスを持っている人が沢山いました。好きな時に、ゆっくりと好きな物を観るというスタイルなんでしょう。

2012年12月28日金曜日

TGVに乗りました

今回のフランス旅行でパリからストラスブールに日帰りで行きましたが、オプショナルツアーなどではなく自分でチケットも予約しました。やってみると大した事はないのですが、初めてだと状況が分からずいろいろ悩む事もあったので、記録がてらブログに残しておきます。

切符の購入

インターネットで検索して調べて見たのですが、切符はRAILEUROPEで購入しました。サイトが日本語に対応していることも大きかったです。Webからの購入は非常に簡単で、出発地と到着地を入力すると該当する切符の候補を表示してくれます。注意すべきはその価格で列車によって大きく変化します。自分は2等と格安1等の価格がほとんど違わない列車を選択し格安1等を購入しました。ストラスブールはこじんまりとまとまっている街なので、列車の時間に合わせて行動しても十分目的が達成されると思います。支払いはクレジットカードで普通のネット通販と変わらず購入できます。

切符の発券

切符購入の際に一番悩んだのが発券方法をどうするか?です。方法は複数の中から選択できて自宅送付も可能なのですが、最終的にはEチケットPrint@Homeを選択しました。これだとメールで送られてくるPDFファイルを印刷するだけの作業になります。なぜ悩んだかというと、列車のEチケットは使ったことがなくどうやって乗車するか分からなかったからです。ネットで調べてみるとEチケットに印刷されている2次元バーコードを改札にかざすと大丈夫ということが分かったのでEチケットにしました。(実際の状況は違ったんですけどね)

乗車駅まで

乗車駅は東駅(Gare de l'est)になります。乗車するTGVが朝6:55と早い時間帯のものだったため、駅までの交通手段をどうすうか?でも悩みました。東駅はMetroも乗り入れているので通常時間帯なら間違いなくMetroを利用します。もしからしたら早朝はMetroの運行間隔が長いのでは?という不安もありましたが、タクシーだから大丈夫という自信もなかったのでMetroにしました。実際の運行間隔は十分短く少し待てば乗れるという状況でした。余談になりますが路線図上の東駅を探すのに大変苦労しました。これはパリの東側だけを見ていたためです。東駅は北駅と隣接しているという事を発見した時は愕然としました。東駅とは東にある駅ではなく、東側へ行く列車が発着する駅という意味のようです。(ネット環境が良い日本にいるうちに調べていれば何の問題もなかったのですが)

乗車方法

ここまで分かれば乗車は問題もないだろうと思いがちですが、日本の常識と一番違ったのは乗車方法でした。まず東駅に到着したらディスプレイによる表示を確認して乗車するTGVが黄色か青かどちらのプラットフォームから出発するのかを確認し、そちらに向かいます。そして次に発車する番線を確認するのですが、番線が決まるのは20分前になります(!)それまではどの番線から出発するか分からないので待ちます。番線がディスプレイに表示されたら、列車に向かいますが改札は存在しませんでした(!)つまり、何のチェックもなく車両まで行けます。後は車両の号車を確認して乗り込み、指定席を探して座るだけになります。ちなみに行きは車内検札もありませんでしたし、降車駅での改札チェックもありませんでした。Eチケットが必要になったのは自分の指定席を確認する時と、帰りの列車で車内検札があったのでその時だけでした。車内検札は2次元バーコードを読み取るだけのチェックになります。

その他の注意点

フランスに行ってから現地の人に聞いた注意点と実際について。

  • TGVは高速鉄道ですが、当たり前のように遅れます。私が乗った列車も出発が30分くらい遅れました。多少遅れてもいいように飲み物などは買ってから乗車するのが良いとのことです。
  • 車両の号車は順番通りに並んでいない可能性があるので、注意が必要という話を聞きました。また、車両によっては他の車両に移れない状況となっている場合もあるそうです。車両の番号はちょっと見にくいのできちんと確認してから乗るようにした方が良いです。
  • トイレはお世辞にも日本ほど綺麗ではないので、乗る前に済ませられるなら済ませた方がよいです。




2012年12月20日木曜日

Le Relais de l'Entrecote

フランス旅行最終日、飛行機に乗る前の昼食で何を食べるか?それを考えたとき、こちらに来てからまだ食べていないものを食べに行くことにした。それは「肉」。代々木の人気店、煮込み屋なりたに行くといつも大体いる(笑)マエストロのブログ(http://hirofumi-kurita.com/?day=20120219)を参考にLe Relais de l'Entrecoteに行くことにし、店舗は4店舗あるようですが、単純にホテルからメトロ1本で行ける店に決めました。

雨の中、12時少し過ぎに店に到着したんですが、店に入ってもまだ準備中な雰囲気で誰も反応してくれませんでしたが、Bonjour!と言うとやっと認識してくれました。他に客がいないので心配になってきましたが、少しするとどんどんお客が入ってくるようになりました。それも、どうも観光客や外国の人が多いみたいです。その割には店員さんは英語はほとんどだめそうな応対。食事は1種類しかないので肉の焼き方と水をどうするか?だけを聞かれるので、焼き方はブルー、水はガス入りを指定しました。

最初にでてくるのはサラダ。ちょっとマスタードのきいた感じのドレッシングがかかっています。どことなく「なりた」で出て来そうな味。


パンも出て来て美味しいのですが、総量的に食べられないです、、、。


で、これがメイン。これで半量。最初に半量でてきて、食べ終わると残りの半量を出してくれます。朝食が遅かったので、ちょっと全部食べられないかな?と思いつつ食べ始めたのですが、一口食べるとこれ少なくとも肉は全部食べられると直ぐに思った程うまいです。焼き方もブルーで正解。火を通し過ぎない方が絶対にうまい肉です。結局、揚げイモも含めて完食しました。



Le Relais de l'Entrecote
20, rue Saint-Benoît
TEL +33 1 45 49 16 00
http://www.relaisentrecote.fr

LE PETIT VERDOT

今回のフランス旅行で一番おいしかった食事はどこ?と聞かれたら、迷い無くこの店LE PETIT VERDOTと答える。フランスまで行っておきながら一番は日本人のお店ですか?と言われようが、実際うまかったんだから仕方ない。お店の場所はパリの有名デパート、ボンマルシェから徒歩で行くことができる距離。ただし、見逃さないように。実際、自分はGoogle Mapsに頼りながら行ったのですが、見事に1回店を通り過ぎてしまいました。

おそらく、結構なレベルの人気店だと思います。自分は旅の終わりの方に電話して「今日か明日の夜に予約できないか?」と聞いたら、「今日の夜なら」という回答で運良く入れることになりました。そうなんです、自分で電話で予約したのですが電話して一言目で日本人だとバレ、あっという間に日本語に切り替えられてしまいました。ということで電話予約で苦労することはないので、早めに予約して行くことをお勧めします。

当然ながら食事のメニューの解説も日本語でやっていただけるので、わかりやすいです。

前菜はイカ、、、、としか覚えていない。ちょっと日本ぽいテイストの一皿でした。


メインはリードボー。この季節なのでジビエがメニューにラインナップされていて魅力的だったんですが、好きなんです、リードボーが。


デザートはフォンダンショコラ。まあ、フランスに来たら1回はショコラ食べてみないとね。


ワインは一応リストを見せていただきましたが、料理の味の傾向もわからなかったですし、注文したもの味がバラエティに富んでいそうだったので、お店の人にお任せしました。そしたら、いろんなワインをグラスで出してくれました。で、飲んだのが以下のワイン。一杯目のワインのボトルは撮影しわすれていますね。確か、ソービニヨンブランのワインだった気がします。この中でも、シャブリとボルドーは自分の知っているものとは、いい意味でちょっと違った味で、この後パリのワイン屋で聞いてみたのですが、取り扱いは無いと言われてしまいました。











星付きレストランの味をビストロ価格でという感じでしょうか。パリに行く機会がある方は一度は行ってみて良い店だと思います。


LE PETIT VERDOT
75 RUE DU CHERCHE MIDI
75006 - PARIS
TEL : 0142223827

http://www.le-petit-verdot.com/index.php

2012年12月19日水曜日

Pascade


フランスに旅行に行った時のネタで一番最初にブログに書くのは何か?と考えると、ここしかないということに。最後の夜の食事をしたメトロで云えばオペラ近くのPascade。おそらく、日本ではまだ紹介されていない店じゃないかと思う。というのも、開店してまだ間もない店だから。この店に入ったのは偶然以外の何者でもなく、翌日日本に帰るために買い物をして遅くなり、何店か入れなかったり入らなかったりして決めた店。一面ガラスで表から丸見えで席が空いていること、店が綺麗なこと、ワインを飲んでいる人が多いことは分かりました。Porteと書かれた丸ボタンがあって、それを押すとドアが開くという形で店に入って行きました。

入ったは良いのですがメニューを読むのにかなり苦労していたら店員さんが声をかけてくれたのは良いのですが、英語がかなり訛っていて何を言っているか何もわからない、、。そしたら「日本語わかるか?」と聞かれ「はい」と答えると日本人のスタッフが出てきてくれて助かりました。メニューについて一通り説明してもらい注文したのはこれです。

最初は、この店のスペシャリテ。トリュフオイルがかかっていて非常に香りが良い一品。これは二人でシェアしました。


メインはアニョーと青梗菜。これは一人で食べました。


デザートはショコラアイス、クリームがのったもの。さすがにおなか一杯だったのでこれも二人でシェア。


ワインはリストがあってグラスワインの設定もあります。どこかグラスかは値段と量の表示をみればわかると思います。また、フランスに行ったことがある人はあれ?と思ったかもしれません。そうなんです、この店ではシェアが普通に可能です。また、水もガス入り、ガスなしを選べるというのはあるものの無料で飲める設定になっています。

最後に日本人のスタッフの人と話した課程でいろんな疑問は氷解しました。この店は以前ミシェルブラス洞爺ジャポンのシェフをしていた方がフランスに戻って開いた店の2号店だそうです。(店の形式は1号店と全く違う)それを聞いて、このカトラリーを使っている理由も分かりました。ミシェルブラスで使っているものそのものとは違うもののラギオールです。


値段設定は若干高めと思われるかもしれませんが、ここはお勧め。まだ開店間もないので今なら予約なしで入れるのもいい。パリに到着した初日の夜に食事をどうしようと考えているのであれば行ってみてはどうでしょうか?


Pascade
17, rue de la Paix 75002 Paris
TEL 01 42 60 11 00